年少と年中の子どもがいます。2人ともまだまだ乳歯が一本も抜けていませんが、
ちょっと歯並び気になります。この年令で矯正って早いのでしょうか?
[幼稚園の年少と年中のお子さまを持つママ友Aさんの疑問(3才と5才のお子さま)]
お子様がまだ3~6才ぐらいだと、今の時点では経過観察がよいと思います。 すまいるデンタルクリニックでは、この時期は本格的な矯正はほとんど行いません。
ただし、3歳くらいになると大体の顎の形が決まってきますので、「受け口」や「出っ歯」、 「噛み合わせが合わない」などの症状があるときは矯正専門医に無料相談などで一度診てもらった方が良いです。 ここで注意しなければいけないのが、その歯医者さんに矯正専門医がいるかどうかということです。 矯正治療は、虫歯治療などの一般歯科とは診療内容が大きく異なり、矯正に関する専門の知識と技術が必要です。
また、矯正を始める時期は人それぞれ、症状によって異なります。
タイミングが大切で、そのタイミングを知っておくことが大切になります。
そのタイミングを知っていれば、自分に合うクリニックを探したり、治療に必要な金銭的な事なども予定がたてられたりと、
スムーズに治療に入ることが可能です。「知り合いの子どもがこの時期に始めたから自分の子も同じ時期でいいかな」
といった判断は行なってはいけません。
繰り返しになりますが、矯正を始めるベストなタイミングは人それぞれ異なりますので、 まずは矯正専門医に相談してみましょう。そして、専門医によっても考え方は異なりますので、 いくつかのクリニックを回って自分が一番納得できて信頼できる専門医を見つけるところからスタートです。
受け口は早めに治療した方が良いです。お子様が大きくなった時、 早めに治療したかしてないかで見た目も随分変わってきます。 ムーシールドという透明でマウスピースのような装置(当院では5万円)があります。 これは3歳からつけることができ、食事以外は常に付けることになります。 5歳ぐらいまでつけるのですが、この装置を使った約3割の人が受け口が治ると言われています。 3割と聞くと、確率が低い印象を持たれるかもしれませんが、 5万円程度の出費で受け口が治る可能性があることを考えるとやってみる価値はあると思います。 仮にこのムーシールドで治らなくても小児矯正に移行する場合、 当院では小児矯正代からムーシールド代をひいた差額しかいただきませんので、「ムーシールドは意味がなかった」、 「ただ高い治療だった…」とはなりませんのでご安心ください。
うちの子は大人の歯が生えてきています。その場合、成人矯正になるのでしょうか? それとも小児矯正になるのでしょうか?
[小学校2年生のお子さまを持つママ友Bさんの疑問]
この質問には矯正医である私、天沼から回答させていただきます。
様々な考えがありますが、当院では一本でも乳歯があれば小児矯正になります。
医院によっては成人矯正になる場合もありますので、各医院で確認いただくよう注意してください。
矯正は乳歯が全部抜けて、永久歯が生えそろってから始めた方がいいときましたが、それって本当でしょうか?
[小学校2年生のお子さまを持つママ友Bさんの疑問]
乳歯残り数本になったときに小児矯正をスタートした場合、途中で成人矯正に移行することがありますが、
金額は差額しかいただきませんので、費用の損得はありません(当院の場合)。
そして小児矯正の期間に装置をつけ、治療したことは必ず成人矯正に活かされます。
小児矯正は、永久歯が生え揃ってからのスタートした場合より、終わる期間が早くなります。
年齢が若いほど、あごの骨は柔らかいので、コントロールしやすい、歯も動きやすく、痛みも軽くなったり、
あごも広がりやすいことがその理由になります。
すまいるデンタルクリニックでは、小児矯正から始めることを基本お勧めしていますが、 その理由は上記以外にも次のようなことが挙げられます。
成人矯正の約半額になることもあります。
成人矯正よりも期間が短くなりますので、基本料金以外の毎回かかる診察代も結果少なくなります。
小児矯正の装置はフックを奥歯に引っかけるため、ほとんで見えません。(左図A)
しかし、成人矯正は歯に一つ一つ器具をつけてワイヤーを通すため装置が見えます。(左図B)
取り外しができますので、食事時に支障をきたさず、歯磨きも楽にできます。
(食事の時のみはずし、他はずっとつけないと良い治療を得られないので、患者様のご協力が大事です)
器具はつけているのは見た目で分かるので、思春期はお子様が嫌がるケースがあります。
器具をつけると、吹奏楽などで口を使う楽器は演奏が難しいといった支障があります。また、ボディコンタクトの多いスポーツも支障をきたすことが多いです。
受験時期に器具をつけてとなるとストレスにもなる可能性がありますし、 遠くの学校に通うと通院できなくなる可能性も出てきます。
骨はかみ合わせにあわせて成長します。成長しすぎても足りなくても手術が必要になりますので、 小児矯正によって適切な骨の大きさに誘導することは効果的です。
歯並びを気にすることがなくなることで、明るくなり積極的になれます。 また、噛み合わせも良くなり美味しく楽しく食事をすることができるようになります。
骨はかみ合わせにあわせて成長します。成長しすぎても足りなくても手術が必要になりますので、 小児矯正によって適切な骨の大きさに誘導することは効果的です。
前歯上下4本が生え揃う約7~8才から小児矯正を始めるのが一番良いタイミングです。
この時期は、前歯が生え揃い、あごが自ら広がる時期です。よって、そこに器具をつけ、
歯の背中を押してあげるだけで、広げたり動かす事ができるのです。
また、この時期に体もどんどん成長していきます。
女の子は外見にも気を配り始める時期でもあるので、
思春期に入る前にある程度の歯の重なりはとってあげたほうがよいと思います。
小児矯正で終わらず、成人矯正を継続してしなければならないことがあるって聞いたんだけど、本当でしょうか?
[小学校2年生のお子さまを持つママ友Bさんの疑問]
小児矯正は芸能人のように歯並びをすべて整えるという感覚ではなく、顎の成長をコントロールするものです。
(=あごを広げたり、左右を整えたり、正しい位置にし、前歯の位置を整え、永久歯のはえる場所を確保をするもの)
一方、成人矯正は、歯をひとつひとつ回転させたり、向きをかえたりしてすべての歯並びを本当に綺麗にしていくものです。
男の子は、ある程度の歯の向きは気にならないという場合が多いので、小児矯正で終わる方もたくさんいます。
女の子の場合は特にすべてを整えたいという希望の方も人います。その場合は成人矯正に移行します。
つまり、それぞれ美的感覚が違うので、成人矯正へ移行する方もいれば、しない方もいるということになります。
他の理由で、成人矯正へ移行になるのは「開咬(かいこう)」という症状があります。
これは、指しゃぶりなどが原因で前歯上下が閉じない症状を言います。
この症状があると治るのに期間がかなりかかるので、成人矯正移行になる事が多いです。
小児矯正であごを整えておけば、あとは歯の向きを調整していくだけなので、
成人になってから初めて矯正をするよりも期間もかなり早く、痛みも少なく、良い治療結果を得られます。
(成人からだと顎の成長も終了し、骨もかたく、動きにくい)
ですので、小児矯正はしておいて、お子様が大きくなり、社会人になり、
ご自身で歯並びを本当に綺麗にしたいと思ったら成人矯正をするというのも良いと思います。
その場合、当院ではかかる費用は小児矯正をしていた患者様は差額のみで大丈夫です。
他の医院で12才臼歯(一番最後に生える前から7番目の奥歯)
が生えてからスタートと言われたのですが、その場合どんな治療になるの?
[乳歯が抜け永久歯だけになった小学5年生のお子さまを持つCさんの疑問]
この質問には矯正医である私、天沼から回答させていただきます。
まず乳歯が一本もありませんので、年齢関係なく成人矯正になります。
成人矯正はクリニックによりやり方がまったく異なります。
例えば、次のようなやり方があります。
・健康な歯を抜き歯並びを綺麗にしていく方法。
・親知らずしか抜かない方法。
すまいるデンタルクリニックは、親知らずしか抜かない矯正を行なっています。
この矯正は噛み合わせを重視する方法です。そのため顎関節症になりにくいという特徴があります。
顎関節症はあごの骨の位置関係のゆがみで起こります。抜歯矯正では成長したあごの骨を後方に動かしてしまうことがあり、
顎関節症を併発する可能性があります。
そして他の方法に比べて治療期間も早くなります。
また、あごの骨が成長してしまうと、手術をして治療を行うことが多くあります。
しかし、大規模な治療には必ずリスクが伴いますので、すまいるデンタルクリニックでは、
できる限り手術を避けるように治療計画を立てさせていただいています。
そのひとつとして、手術を避ける有効な治療法であるMEAW(マルチループアーチワイヤー)を採用しています。
歯並びって悪くなるの?私も妻も歯並びはいい方なのですが・・・
【みんなの疑問】
この質問には矯正医である私、天沼から回答させていただきます。
歯並びは遺伝というより家族性(顔が似るように)だと言われています。
そして、歯の形(丸っこい、四角いなど)は遺伝であり、歯の大きさは歯が成長している時期のカロリー摂取で決まると言われています。
そのようなことが根本にあり、次のような流れで歯並びが悪くなってしまいます。
現代人は顎が狭い→その理由は欧米化してきた食生活で噛む事が少なくなったためである→結果カロリー摂取が高く、歯は大きくなる→顎が狭いのに歯が大きくなるので綺麗に並ばなくなる
その他にも、親知らずがはえ、前へ押し出してしまう形になり歯並びが悪くなっていったり、噛みぐせ、指しゃぶりなど色々な原因があります。
そして、出っ歯や受け口、開咬、ガタガタでこぼこ、すきっ歯、噛み合わせが深い、左右のズレなど種類も色々あります。
歯並びはお子さまは自分では気づけないので、ご両親が少しでも早く気づいてあげる事が大切です。
歯並びが悪いと見た目が悪いことは分かるのですが、気にならないと放っておいてもいいのでしょうか?
[みんなの疑問]
この質問には矯正医である私、天沼から回答させていただきます。
歯並びが悪いことで次のような症状が起こることがあります。
ただ、歯並びが悪いと言ってもお子さまが小さい時点での判断は難しいと思います。
下記にあてはまるようなことがあれば、気になるサインです!
早い段階で気づくためにはご両親が仕上げ磨きをしてあげるが大切です。
虫歯予防にもなりますし、また、歯並びなどの異常にも早く気づいてあげられる事ができます。
ちょっと自分では判断できないなというときは、お気軽にご相談ください。
結局クリニックって、どうやって選んだらいいのでしょうか?
[みんなの疑問]
矯正治療をするクリニックの選び方は次の4つのポイントを注意すればよいと思います。
矯正歯科だけでなく一般歯科(虫歯治療など)すべてしているクリニックを選ぶと、 虫歯になった時の治療もすべてひとつのクリニックでできるのは楽だと思います。 紹介状を書いてもらい他院に虫歯治療に行くのは意外と大変!矯正以外の治療もできて、信頼できる所がベストです。
矯正治療は長いお付き合いになるので、信頼できる医師かどうかということがもっとも重要になります。
また、通える距離であるかどうかも考える必要があります。
ただ、矯正は始めてしまえば月に1度ペースの通院になるので、私であれば信頼できる医師を見つけたら、
少し足をのばしてでも通います。
近場だからといって妥協はしないです。
小児矯正で終わらない場合は成人矯正に移行になる場合があるので、
成人矯正もしているクリニックを選ぶ方が良いと思います(小児専門のクリニックもあります)。
小児矯正で始めても、その際に必ず確認した方がいいのは、成人矯正の価格。
クリニックによっては、成人矯正は小児矯正の二倍ほどの金額になるケースがあります。
成人矯正には色々なやり方があります。
健康な歯を抜く矯正、親知らずしか抜かない矯正など。
成人矯正に移行した際にどのような方針で治療するのか、小児矯正で治療を始める際に確認しておくことをお勧めします。
この4つのポイントに注意して、あとは、自分にあったクリニックを探すことが大切だと思います。 無料相談をしているクリニックも多いので、何箇所かまわり、信頼でき、納得のできるクリニックを選びましょう。