2013/01/22
ジャームエクトミー(小児の親しらずの抜歯)
現代人のあごの骨は世代を経るごとに小さくなっています!!
それに対して生えてくる歯は遺伝子で決められた最大の大きさで生えてきます。
理由は 歯が栄養の量によって大きさを決めているからです
そのため あごの骨の大きさと歯の大きさの不調和が歯並びを悪くしていきます
多くのお子様が親しらずが生えるにはあごが小さく 親しらずが歯並びを悪くすることが多くなってきています
歯並びが悪くなるのは前歯にできると考えられていますが、じつは奥歯にも重なりができます
この奥歯の重なりは歯並びを前方に押し出してしまったり、かみ合わせを変えてしまったりする原因になります。
奥歯の重なり(ポステリアディスクレパンシー)を取り除く方法がジャームエクトミーです。ジャームエクトミーはまだ歯が骨の中に根をはる前の小さな状態で骨から取り出してしまう抜歯法です。
この方法をとると、将来的に歯並びが悪くなりにくくなります
矯正をしなくても済むかもしれなことを考えると非常に有効です
適応になる年齢は8~15歳です。親知らずは年齢が進むと骨の中に入り込んでから生えてくるため、年齢が20歳に近づくと通常の親知らずの抜歯(歯並びの予防としては効果がない)と同じになります。