2013/02/22
歯科の再生医療最前線!!
山中教授のノーベル賞受賞から 多くの患者さまにips細胞で歯ができる時代がもうすぐ来るのではないかとご質問受けます
実際のところどうなの?と歯科医師でも知らない人の方が多いと思います
現在の考え方と現状をお話させていただきます
まず再生というのはどの臓器を復元し 何で作るかという事がポイントになります
再生医療で復元する臓器 歯科でこの技術が何に使用できるかというと多くは歯と骨を培養して作り出すことです
骨は臨床でも作れます そして実用化されています しかし歯に関してはまだ犬の実験段階です(成功してはいます)
次にその培養するもとに何を使用するかということになります
ips細胞 他家骨移植 ES細胞 幹細胞などがあげられます
現時点で歯科界で最も良いのは骨髄から骨を培養し移植する方法が良いと思います(最近報道ステーションでも放送されていました)
それはips細胞は4つの遺伝子を使用して再生医療に使用するのですがそのうちの1つががんの患者様によくみられる細胞です
ですからマウスでの実験で4分の1の確率で移植したものがガン化するというデータがあります
ですからまだ臨床段階ではないということになります
その改善のためにその遺伝子以外で再生させるよう実験が進められています
現状30年くらいではなかなか扱えないぐらい時間がかかると考えられています
そのため私の個人的意見では骨髄から再生する再生歯科治療が最も良いと考えます(再生治療が原因でのガン化はありません)
医学の進歩に期待し私もips細胞に医療人として携わることができればいいなと考えています