あごが痛い 口が大きく開けづらい 口をあけると「ジャリジャリ」「パキッ」「カクッ」などと音がする などは顎関節症の三大症状と言われています。
特に20~30代女性に多いといわれ軽症の場合では自然に治ったり 重症の場合は深刻な症状にまで発展したりと様々な患者様がいらっしゃいます。
顎関節症とは 咬み合わせとあごの間接やそれに関与する筋肉やじん帯・神経の不調和によりあごに何らかの症状が出現する状態のことです。
原因は過剰なお口の開け閉め 咬みあわせの関係異常 笑いやあくびといったなにげない動作や 歌唱 寝違え 頬づえなどの生活習慣と言われています。
そして一番の原因と考えられているのがストレスによるブラキシズムです。
ブラキシズムとは歯ぎしりと咬みしめのことです。
歯ぎしりとは睡眠中に行うものですので、自覚することが少なく周囲の人に知らされて、初めて気づくことがほとんどです。
咬みしめは、日中・夜間に関わらず、無意識のうちに歯を食いしばってしまうことを言います。
ブラキシズムで、歯や骨にかかる力は強い人で70kgを超えるといわれています。
そのために気づかない間に歯や骨に大きな負担がかかっているのです。
- ナイトガードの作製(毎晩歯にはめて寝る)
- 咬み合わせの調整をする(必要に応じて歯列矯正)
- 歯周病の悪化を防ぐために、プラークコントロールやクリーニングを行う
- しっかり咬めるように、虫歯など歯の治療をきちんとしておく
- 咬み合せていることに気付いたらすぐに離す
- 唇や頬、顎など口のまわりの力を抜く
- ストレスをためない
- 重い物を運んだり、激しい運動をする時は特に注意する(スポーツをする時はスポーツマウスガードの作製をお勧めします)
- 肘をついて頬杖をつくことはできるだけ避ける
- 布団の中へは、極力悩みごとは持っていかず、リラックスして休む
- 高い枕は咬みしめやすくなるので避ける
- 寝る時の体勢に気を付ける(横向きはあごに力が入りやすい)
- 左右均等に少しずつ噛み砕くようにする
- 梅干しの種やビーフジャーキーなどの極端に硬いものは、毎日のように食べるのは避けるようにする
あごが痛い症状は顎関節症であることが多いです。
原因は歯並びによるあごの位置の変位(簡単に言うとあごがずれている)です。
歯が痛いわけではないので耳鼻科に通院される方も多い病気です。
朝起きたらあごが痛い、大きく口を開けにくいなどが心当たりあれば顎関節症の可能性がありますのでご相談ください。